機械設計エンジニアに必要な資格・スキルは?
機械設計エンジニアになるには、機械工学分野に関する知識・経験だけでなく、モノづくりへの情熱も必要です。ここでは、機械設計エンジニアとして活躍するために持っているとよい資格やスキルについて紹介しています。
機械設計エンジニアに必要な経験・知識・スキル
機械工学に関する知識
機械設計エンジニアとして活躍するためには、機械工学に関する基礎知識が必要です。具体的には、機械力学・熱力学・材料力学・流体力学の四力学の知識があるとよいでしょう。
CADを使用して設計するスキル
高精度な設計図面を作成し、コンピューター上で強度計算や応力解析を行うためには、CADやCAEが欠かせません。これらの操作スキルは身につけておくとよいでしょう。
新しいものを生み出す発想力・創造力
機械設計エンジニアには、これまでにない新しい製品を作り出す、もしくは既存の製品をさらに改良して新しい機能を開発するなどの発想力・創造力が求められます。業界の動向や新しい技術の情報、流行のトレンドなど、様々な情報をインプットして、自分の中にアイディアをストックしておきましょう。
機械設計エンジニアに転職する上で役に立つ資格
機械設計エンジニアになるために必要な資格はありませんが、キャリアアップや転職で有利になったりする資格もあるのでご紹介します。
技術士(機械部門)
技術士とは、科学技術に関する知識と応用力が認められた技術者の国家資格です。技術士資格は専門性に応じて21の技術部門があり、そのうちの1つに機械部門があります。 2次試験を受験するには一定年数の実務経験が必要ですが、1次試験のみであれば実務経験の制限はないので、学生でも挑戦することも可能です。技術士(機械部門)の資格の難易度は高いですが、持っていると就職や転職の際のアピールポイントになるでしょう。
参照元:公益社団法人日本技術士会(https://www.engineer.or.jp/)
機械設計技術者
一般社団法人の日本機械設計工業会が実施する資格試験で、国家資格ではなく民間資格です。機械設計技術者試験には1級から3級までの階級があり、難易度に応じて分かれています。3級では機械工学に関する基礎的な知識、2級では機械設計分野、メカトロニクス分野などの知識、1級では機械設計に関わる管理・情報等に対する知識をはじめ、環境・安全に対する知識が問われます。
機械・プラント製図技能士
機械設計における図面の作製スキルを認定する資格です。資格区分は、機械製図手書き作業、機械製図CAD作業、プラント配管製図作業に分かれています。
CAD利用技術者
設計・製図業務に必要なCADシステムの知識と実技を評価する試験です。2次元CADと3次元CADとそれぞれに級があります。2次元CAD利用技術者試験基礎は、CADシステムの基本的な知識が問われる試験なので、CADシステム初心者の方、これからCADについて本格的に学びたいと考えている方に向いている試験です。資格を持っていれば必ずしも就職で有利になるということではありませんが、身に付けたスキルは自身の力になりますし、自己PRのひとつとしてアピールすることができるでしょう。
CAD実務キャリア認定
CADの技能を認定する民間の試験です。種類には、TCADs(Test of CAD for skill)、CADアドミニストレーター認定試験、3次元CADトレーサー認定試験、3次元CADアドミニストレーター認定試験があります。
Zenken株式会社
当メディアでは「機械設計エンジニア」という職業に注目!「実務未経験から機械設計エンジニアになるための方法」をはじめ、各業界の機械設計・開発のお仕事の魅力を発信しています。なお、このページはZenken株式会社、メカメディ編集チームが調査し、まとめています。