航空・宇宙の設計・開発エンジニア
航空機設計エンジニアは、空を飛ぶ機体を設計・開発・テストする専門家として幅広い工学知識を有しています。ここでは、航空機設計・開発エンジニアの仕事内容や年収を紹介しています。
航空・宇宙の設計・開発エンジニアの仕事内容
航空機やロケットの設計と開発に携わる
航空機・人工衛星・ロケット・地上設備などの設計・開発を行います。例えば、航空機であれば使われている部品点数は300万点とも言われており、その仕組みも複雑です。エンジンやタービン、ランプ、タイヤ、翼や胴体などの部品ごとにエンジニアが対応しています。 例えばエンジンであれば、概念設計では機体メーカーの要望を踏まえ、エンジンの主な仕様を決定します。基本設計では、エンジンに吸入した空気がエンジン内をどのように流れていくかを考慮し、空力検討や構造・レイアウト検討を行います。詳細設計では、個々の部品設計を行います。部品設計には熱解析、空力解析、強度解析、振動・衝撃解析などの各種計算ソフトを使用します。これらの過程を経て、設計が確定したら、エンジン部品の試作を行ないます。
航空・宇宙の設計・開発エンジニアの年収
航空機と宇宙開発では平均年収が異なる
航空機と宇宙開発では平均年収に差がみられます。航空機開発エンジニアの平均年収は582万円 (※1)となっており、宇宙開発技術者では500万ほど(※2)。どちらも全国平均の年収430万に比べると高い水準でありますが、両者の間には数十万ほどの差があります。
また年代別に見ると、航空機開発エンジニアは20代の若手から500万近い平均年収があり、50代では600万円にまでのびています。宇宙開発技術者では、20代では430万円ほどと全国平均並みで、50代で530万となっています。航空機開発エンジニアの方が年収が高い傾向です。
※1参照元:年収チェッカー(https://www.nenshu-checker.com/media/occupations/aircraft-development-engineer)
※2参照元:年収チェッカー(https://www.nenshu-checker.com/media/occupations/space-development-engineer)
航空・宇宙業界は今後どうなる?設計・開発エンジニアの将来性は?
重要なインフラとして必要不可欠で、今後も求められていく
人や物の輸送を担う重要なインフラとして欠かせない、航空機。この航空機開発は複数の国の企業が協力して行っており、大手・主要航空機メーカーが最終組み立て、開発・製造の全体を指揮・調整するケースが多いですが、日本の企業もこうしたサプライチェーンに協力しています。なお、経済産業省、製造産業局から「民間航空機市場は、年率3~4%での増加が見込まれる旅客需要を背景に、双通路機、単通路機ともに新造機需要も拡大していく見込み」と発表されていることから、航空機の設計・開発エンジニアは今後も求められていく仕事といえるでしょう。
(https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/kokuki_uchu/pdf/002_04_00.pdf)
今後の市場拡大が期待される宇宙開発産業
宇宙関連の仕事は、数十年前は政府が関わる特定の人しかできないといったイメージがありましたが、近年では民間によるロケットの打ち上げやベンチャー企業の宇宙関連ビジネスなど宇宙開発産業が活性化していることからも、身近な仕事の一つになってきています。それに伴い、エンジニアの需要も増えています。
さらに、政府も宇宙ビジネスを拡大していくことを目標に掲げるなど、宇宙開発への関心が高まってきています。日本国内における宇宙ベンチャーはまだ少なく、技術開発や資金調達の難しさが課題になっていますが、将来的には宇宙産業市場が活性化し、宇宙にある資源の有効活用や天気予報への活用など、生活にも深くかかわっていくことが予想されています。
実務未経験から航空・宇宙の設計・開発エンジニアに転職する方法
就業するにあたり、必要な資格はないが、幅広い知識が必要
航空宇宙エンジニアになるために必要な資格はないですが、機械工学・電気工学・情報工学・航空工学など幅広い専門知識が必要です。 新卒採用の場合は、大学の工学部や理工学部、航空系学部、専門学校等などで学び、航空機メーカー、航空機部品メーカーなどに就職するのが一般的な流れとなっています。また、中途採用でジェットエンジンメーカーに就職するチャンスもありますが、産業用ガスタービン等ジェットエンジンに関連する業種からの転職者が多いようです。
スキルに自信が無くても大丈夫!
派遣エンジニアという働き方で経験・スキルを積む
上記で紹介したような一般的な流れで就職できなかった方におすすめしたい方法が、アウトソーシング企業へ就職し、派遣エンジニアとして活躍する働き方です。派遣という働き方をすることで、未経験からでもこの業界での経験・スキルを積むことが可能です。その結果、航空・宇宙関連の企業への応募条件も自然とクリアすることができるでしょう。
派遣と言うと、登録型派遣を思い浮かべる方も多いと思いますが、派遣の働き方は「登録型」と「常用型」に分けられます。2つの違いについて説明します。
派遣は大きく分けて「登録型派遣」「常用型派遣」の2つ
- 登録型派遣の場合
派遣会社に登録しているスタッフ(労働者)が希望にあった派遣先を選び、その派遣先で働くときだけ派遣元と「雇用契約」を結ぶ派遣の形態です。具体的には、仕事をするときのみ雇用契約が発生し、派遣先での仕事が終了すれば、派遣元との雇用契約も終了します。
- 常用型派遣の場合
アウトソーシング企業に正社員として雇用され、契約先の企業に派遣されます。そのため派遣先との契約に左右されず、雇用が安定。様々な業界で働きながら経験を積むことができます。

当メディアのスポンサーであるマイナビEdgeもその一つ。設計・開発を専門に担当しているアウトソーシング企業であるマイナビEdgeでは、モノづくりの上流工程である設計・開発に携わることが可能です。
現在、機械設計エンジニアとして活躍している方にインタビュー

「機械設計エンジニアって、実務経験がないと採用されないんじゃないか…」「ブランクがあったら難しいのではないか…」と思っているあなた。 実は、実務経験がなくても機械設計エンジニアとして、活躍できるチャンスはあります。 ここでは、実務未経験から機械設計エンジニアとして活躍している方に、どのようにチャンスを掴んだのか、お話しをお伺いしました。ぜひ、参考にご覧ください。
マイナビEdgeで携わることができる上流工程
マイナビEdgeでは、 航空機、人工衛星、月面探査機の本体、部品(エンジン、センサー、モーター等) などの設計開発に関わることが出来ます。
設計・開発
部品の設計から評価、実験まで様々な業務があります。 設計する上で解析業務も行います。
マイナビEdgeなら、こんな企業で設計・開発職として働けるチャンスがあります
三菱重工業(株) 三菱電機エンジニアリング(株) 川崎重工業(株) 日本航空電子工業(株)
マイナビEdgeでは、日常生活で目にするものから大型プロジェクトに関わるものまで、多種多様な製品に携わることができます。専門性が高い技術に触れることもでき、その道のスペシャリストとして市場価値が高いエンジニアとして活躍できます。一社にいながら様々な製品のプロジェクトに携わることができるのは、派遣エンジニアの特権です。技術進歩が目覚ましく、先端技術に触れることが出来る為、市場価値の高いエンジニアとして活躍できるようになります。
- 実務経験がなくても、派遣エンジニアという働き方であれば望む職域の仕事に挑戦が可能!
実務経験がなくても、派遣エンジニアという働き方であれば、望む職域の仕事に挑戦することができ、着実にスキルを積んでいけるでしょう。明確なキャリアビジョンが定まっていなくても、派遣エンジニアという働き方で様々な業界を経験してから将来を決めてみるのも一つの方法です。派遣エンジニアという働き方を通じて、自分の強みや得意分野を見つけ出し、目指したいキャリアを築いてみてはいかがでしょうか。
「航空・宇宙開発の設計・開発エンジニア」を目指すなら、マイナビEdge
「Edge=強み」を増やすことをコンセプトに、機械、電気・電子、情報系の設計開発に特化したマイナビグループの技術系アウトソーシング企業。一人ひとりに合わせたキャリアアッププログラムや独自研修制度で、各分野における設計・開発・実験・分析などモノづくりの上流工程で活躍できるプロフェッショナルを育成しています。一つの業界を極めるスペシャリスト、様々な業界のスキルを身に付けるゼネラリスト、選べるキャリアプランは様々です。主な派遣先には大手メーカーが多く就労環境もしっかりしているなど、エンジニアとして活躍できる環境が用意されています。
Zenken株式会社
当メディアでは「機械設計エンジニア」という職業に注目!「実務未経験から機械設計エンジニアになるための方法」をはじめ、各業界の機械設計・開発のお仕事の魅力を発信しています。なお、このページはZenken株式会社、メカメディ編集チームが調査し、まとめています。