半導体製造装置の設計・開発エンジニア
テレビやパソコン、スマートフォンなど様々なところで部品として組み込まれている半導体。その半導体の製造で欠かせないのが半導体製造装置です。ここでは、半導体を製造するために用いられる半導体製造装置の設計・開発エンジニアの仕事内容や年収を紹介しています。
半導体製造装置の設計・開発エンジニアの仕事内容
CADを使用し、図面の作成・レイアウト検討などを行う
半導体製造装置の設計・開発エンジニアの主な仕事内容は、CADを使用した機械設計図面の作成や装置のレイアウト検討、筐体の機械強度解析、搬送アームの製品化設計、流体解析等があります。なお、完成した装置の評価を行うケースもあります。
半導体の製造工程はとても複雑で数多くの工程があり、それぞれの工程で必要な装置を総称して「半導体製造装置」と呼んでいます。この半導体製造装置は大きく以下に分類できます。
- 半導体設計用装置やマスク製造用装置
- ウェーハ製造用装置
- ウェーハプロセス用処理装置
- 組立用装置
- 検査用装置
- 半導体製造装置用関連装置
- 株式会社マイナビEdge
- 業務内容:半導体製造装置の設計
客先仕様や装置運用を考慮した理想的な姿を目指し、寸法・材質・レイアウトなどを検討し、整備性などに対する各種対策を施した装置を開発・設計しています。

設計の仕事上、困難な設計要求や仕様変更などもあります。単品の部品であっても、それに工夫を凝らし要求の達成に尽力します。そのような自分の設計したものが、自分の狙い通りの性能をもって製作、運用されているところを見た際は感動を覚えました。
入社して一年ほど経った頃に、過去装置の不具合改善に対応しました。対象装置の数が多く、不具合内容こそ同じですが、それぞれ対応が違い苦労しました。後のことを考えて出来る限り同一の対応で済むように共通化を並行して着手しました。過去装置に触れることで、設計の基本や特殊な形状による設計の意図を読み取る能力のレベルアップができたと思います。
個人的に「素直であること」が重要だと思います。仕事に対しての技術や知識は後からでも付いてくると思います。その後から付いてくるものをこれまでの体験の先入観で否定せずに一度受け入れて、考える素直さが大事だと思います。
半導体製造装置の設計・開発エンジニアの年収
年収1000万以上、高い給料を支払う企業も
「求人ボックス給料ナビ」が公開している半導体製造装置の仕事の年収・時給・給料では、正社員の平均年収549万円(※1)といった結果が出ています。ただ、こちらで紹介しているのは半導体製造装置の設計・開発エンジニアの給与ではなく、あくまでも半導体製造装置の仕事の年収になります。
※1参照元:求人ボックス給料ナビ(https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/半導体製造装置の仕事-東京都 )
なお、半導体製造装置で高いシェアを誇る(※2)、2023年の東京エレクトロンの平均年収は約1,398万円。(※3)ディスコのメカエンジニア、半導体製造装置(ダイシングソー・グラインダ・ポリッシャなど)の機械設計業務の給与は、800万円〜1500万円(※4)でした。
※2参照元:THE OWNER(https://the-owner.jp/archives/9330#:~:text=接している。-,3位:東京エレクトロン,されている企業だ。)
半導体製造装置は今後どうなる?設計・開発エンジニアの将来性は?
半導体製造装置の市場規模は右肩上がりに成長
日本の半導体製造装置が世界に占めるシェア率は31%で、アメリカの35%に次いで2位を獲得(※2021年度)。半導体製造装置は、日本が世界に誇る産業と言えます。なお、代表する半導体製造装置メーカーには、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREEN、ニコン、キヤノン、ディスコなどがあります。
また、日本の半導体製造装置メーカーは、欧米の半導体製造装置メーカーに対して、非成膜系のプロセスに強みを持つという特徴があり、東京エレクトロンはコーター&デベロッパー(塗布&現像装置)、SCREENは洗浄装置という特定のプロセスで高いシェアを誇っています。そういった背景もあり、半導体製造装置エンジニアは、全体的に人手不足で売り手市場。ますます半導体製造装置の設計・開発エンジニアとして、活躍できる場所が増えていくでしょう。
参照元:東洋経済オンライン(https://toyokeizai.net/articles/-/716871)
実務未経験から半導体製造装置の設計・開発エンジニアに転職する方法
半導体業界におけるエンジニアの一般的な就職先候補は、大きく2つあります。
- 半導体をつくる半導体メーカー
- 半導体製造装置をつくる半導体製造装置メーカー
実務未経験からの就職先候補として、知って欲しいのがアウトソーシング企業です。
スキルに自信が無くても大丈夫!
派遣エンジニアという働き方で経験・スキルを積む
実務経験がないと採用されないのでは?ブランクがあると難しいのでは?と思っている方におすすめしたいのが、アウトソーシング企業へ就職し、派遣エンジニアとして活躍する働き方。
派遣は大きく分けて「登録型派遣」「常用型派遣」の2つ
派遣と言うと、登録型派遣を思い浮かべる方も多いと思いますが、派遣の働き方は「登録型」と「常用型」に分けられます。2つの違いについて説明します。
- 登録型派遣の場合
派遣会社に登録しているスタッフ(労働者)が希望にあった派遣先を選び、その派遣先で働くときだけ派遣元と「雇用契約」を結ぶ派遣の形態です。具体的には、仕事をするときのみ雇用契約が発生し、派遣先での仕事が終了すれば、派遣元との雇用契約も終了します。
- 常用型派遣の場合
アウトソーシング企業に正社員として雇用され、契約先の企業に派遣されます。そのため派遣先との契約に左右されず、雇用が安定。様々な業界で働きながら経験を積むことができます。

当メディアのスポンサーであるマイナビEdgeでは、常用型派遣のエンジニアとして働くことが可能。設計・開発に特化しているアウトソーシング企業であるマイナビEdgeでは、モノづくりの上流工程である設計・開発に携わることが可能です。
現在、機械設計エンジニアとして活躍している方にインタビュー

「機械設計エンジニアって、実務経験がないと採用されないんじゃないか…」「ブランクがあったら難しいのではないか…」と思っているあなた。 実は、実務経験がなくても機械設計エンジニアとして、活躍できるチャンスはあります。 ここでは、実務未経験から機械設計エンジニアとして活躍している方に、どのようにチャンスを掴んだのか、お話しをお伺いしました。ぜひ、参考にご覧ください。
マイナビEdgeで携わることができる上流工程
マイナビEdgeでは、 半導体製造装置の設計開発に関わることが出来ます。
半導体部品は非常に細かく、僅かなズレでも機能しなくなります。 そのため、半導体製造装置はミクロンレベル、場合によってはナノレベルまで精密な作業精度が求められます。 大量生産ではなく、企業のニーズにあわせて一台ずつオーダーメイドで製造します。 海外からの発注も多いため、納入する際は海外出張が発生することもあります。
設計・開発・組立評価・据付調整
機械設計には、動きのない外装の設計を行う筐体設計、モーターなど動きがあるものを設計する機構設計があります。 製品や企業によって使用するCADは異なり、2DCADを使用することもあれば、3DCADを使用することもあります。 設計する上で解析業務も行います。
開発の一環として、国内での評価を行った後に海外納入を行い、場合により据付・調整まで一連の流れで業務を行うこともあります。
マイナビEdgeなら、こんな企業で開発・設計職として働けるチャンスがあります
レーザーテック(株) (株)アルバック (株)ニコン
今や様々な製品に不可欠な半導体を製造する装置は、技術発展が目覚ましく、それに携わるエンジニアは貴重な存在です。将来的にも市場価値が高いエンジニアとして活躍できます。
- 実務経験がなくても、派遣エンジニアという働き方であれば望む職域の仕事に挑戦することができる!
実務経験がなくても、派遣エンジニアという働き方であれば、望む職域の仕事に挑戦することができ、着実にスキルを積んでいけるでしょう。明確なキャリアビジョンが定まっていなくても、派遣エンジニアという働き方で様々な業界を経験してから将来を決めてみるのも一つの方法です。派遣エンジニアという働き方を通じて、自分の強みや得意分野を見つけ出し、目指したいキャリアを築いてみてはいかがでしょうか。
「自動車の設計・開発エンジニア」を目指すなら、マイナビEdge
「Edge=強み」を増やすことをコンセプトに、機械・電気・電子・情報系の設計開発に特化したマイナビグループの技術系アウトソーシング企業。一人ひとりに合わせたキャリアアッププログラムや独自研修制度で、各分野における設計・開発・実験・分析などモノづくりの上流工程で活躍できるプロフェッショナルを育成しています。一つの業界を極めるスペシャリスト、様々な業界のスキルを身に付けるゼネラリスト、選べるキャリアプランは様々です。主な派遣先には大手メーカーが多く就労環境もしっかりしているなど、エンジニアとして活躍できる環境が用意されています。
Zenken株式会社
当メディアでは「機械設計エンジニア」という職業に注目!「実務未経験から機械設計エンジニアになるための方法」をはじめ、各業界の機械設計・開発のお仕事の魅力を発信しています。なお、このページはZenken株式会社、メカメディ編集チームが調査し、まとめています。